知らぬ間に 足元埋める 青葉冷

人は空ばかり見上げている気がする。
明日のこと、未来のこと。
まるで、昨日のことなんて振り返っても仕方ないというように。

人は希望を持つことを求められていると思う。
明るい明日を探すこと。
気がついてみれば、「明日」には「明るい」という文字が入っていたり。

何かを求めなければ、
生きていてはいけないのだろうか。
今日と同じ明日を望んでも、
それはやはり理想を求めているのと同じ。

ただ生きる、ってなんだろう。
きっと動物たちはそうして命を経ているはずなのに、
人ばかりわからなくなっている。
少なくとも私は、明日も、十年後も、死後も、
何の違いも見い出せない。