一歩ずつ 撒く場所探す 種袋

ずっとためていたの。
あなたへの道に花を咲かせられるように。
ずっと夢見ていたの。
色とりどりの花があなたへと続くのを。
ずっと待っていたの。
肌を刺す寒さが過ぎるのを。

もう我慢しなくていい。
なんて開放感。
私は毎日種を埋めて、
水をやって、
あなたへ、
ただ、あなたへ続く道を、
何よりも美しいものにする。