過ぎし日を 惜しんでもなお 春の雪

春に近づいたというのに、雪。
まるで冬を終わらせたくないとばかりに、
必死で細かく空に散る。

それを見つめる私は、
寒さに身を縮ませて、
それでも暖かい部屋にも入らず、
雪から目をそらせずにいる。

だって、怖くって。
春の雪はすぐに溶けてしまうもの。
私も消えちゃいそう。
ねえ、助けてにきて。