薄氷を 透かし眺むる 偽の花

真実を分かってほしいと口にすることは多々あるが、
それをきちんと伝えられる人が、
この世に一人でもいるのだろうか。

愛が何かを説いてくれる人はたくさんいるが、
証明できる人が存在するのだろうか。

空気が暖かいことも、
空の星の色も、
言葉というフィルターを通したら、
受け取る側とは同じ定義にはならない。

だれかと、きちんと理解し合えることなんてあるのだろうか。
だってあなたの愛の言葉、複雑すぎてよく分らない。

伝えることと、愛することは別のこと。
それなのに、
伝えたいことと、愛したいことは同じだなんて。