訪れを 叫ぶ声すら 霞越し

夕暮れの空の下、
二人で手を繋いで歩いてた。
いくつかの会話の合間に、
一番大事なものって何かしら。
そう尋ねたら、あなたはただ微笑んだ。

答えを知ってるのね。
私も、本当は知ってるよ。

どうして、一番大事なことは口にしないのかしら。
どうして、一番大事なことを一番大事な人に伝えるとき、
心の奥がしんと鳴るのかしら。

春は来たよ。
桜は咲いた。
さあ、どうしようか。