風蘭の 通り過ぎたる 正午過ぎ 2012年7月25日 斎藤牧子 写真俳句 空気の動かない昼下がり、 息も絶え絶えに汗を拭く。 けれども、陽のあたるこの場所を動かない。 もうすぐ、君の通る時刻。 声も交わせない。 お辞儀すらできない。 僕にできるのは、ただその背中を見送るだけ。