深き夜は 秋の七草 とろ煮込み

夜が涼しくなってきた。
それはまず、風に感じる。
日が暮れると、冷房を止めて窓を開ける。
風が頬を撫でるのを、
まるであなたの手の甲みたい、なんて思う。

季節が移ろっている。
それはまず、食べ物で感じる。
秋の味覚のさんまが、
店頭に並んでいるから、
あなたに食べてもらいたいと、手に取ってみる。

いや、何より先に季節を感じるのは、
あなたとの会話かもしれない。
温かいものも、美味しくなってきたね。
そういってくれれば、お料理も楽しい。
ちょっとでも褒めてくれたら、
かなり舞いあがっちゃうんだけど。