寒空の 青や畏れの そこここに

なにげない瞬間に尊さを感じることはままある。
陽のおちる夕暮れの赤や、
青空に一点浮かぶ白い昼間の月や、
あなたが振り向いた、その瞬間。

世の中は、やはり神の作りたもうたものだと思う。
でなければ、こんなに美しいはずがない。
でなければ、これだけ人のいる中ただひとり、
あなただけを愛しく思うことの説明がつかない。

でなければ、自然にはっとさせらる度、
あなたのことを想わされるわけが、ない。