明日来る この空の下 花種撒き

春は、始まりの季節とはよくいったもので、
空気が温かくなるのを感じるたび、
あれがしたい、これを成し遂げよう、
就職や転勤みたいな新しい環境というだけじゃなくて、
何か、新しいことに身を染めたくなる。

そりゃあ、恋は、
始めようと思って始められるものではないけれど、
そっとね、予感を捲いておく。
きっと、きちんと春になるころには、
どれかの芽が出てくるんじゃないかなぁ、
なんて。
いや、本当は、最初からどの種が芽を出すか、
予感してるんだけど。