立ちつくす こぶし導く 空の果て

圧倒的すぎて、
ただ見つめてしまう。
息も、瞬きも、心さえも止めて、
衝撃、という言葉が一番正しい、
人生に一度きりの瞬間。

春は、
そう、春は、
そんな瞬間が一番多い気がする。
ただ何かを喜ぶように、
いっせいに青に映える白の、
いのちを喜ぶ花々が、
空に嬉しそうに叫んでいる。