迎え盆 誰を待ちたる 灯りかな

過去が戻ってくるとしたら、
私はあなたを待つ。
あなたと過ごした時間を、
今日は心苦しいほどに思い出す。

時間が戻るなら、
あの日に返してほしい。
世の中に完璧な瞬間があるのだと、
生まれて初めて知った。

どうして、何も留め置くことができないのだろう。
だからこそ、物事が愛しく感じるなんて言葉はいらない。
永遠を手にしていられるほうが、
どれだけ幸せかわからないのに。