山茶花や 一粒の火の ただ遠く

クリスマスが来る、というのを一番意識するのは、
12月の少し前の、この時期じゃないかしら。
街を彩るイルミネーションに心躍らせ、
あなたと一緒に見なければならないと焦ってしまう。
すっごい地味な生活をする人だから、
街の華やかさなんて、気にもしない。
ああ、光るものがあるね、程度で、
日々の範囲以上の行動はしないし、
きっと普段を超えてときめいたりはしないのだと思う。
それでも、あきらめるしかない。
あなたと一緒にいるか、ときめきをくれる人をとるか。