枝陰の 胸に沁みたり 寒夕焼

人によって、恋をするという定義は違うらしい。
ほんの少しかっこいいと感じたくらいで、
恋だと断定したりする。

かたや私はそんなことには賛同できない。
恋というのは、もう少し長い時間を掛けて、
熟成されてこそ定義できるのではないかと思っている。

だって、あなたのことは結構長く好きでいる。
それなのにいつだって新鮮な想いを感じる。
時が経つほど、知れば知るほど、
愛おしさも尊敬も執着も募る。

とかいって、あなたを始めて見た時、
まったく何も予感しなかったかというと、
首を横には振れないのだ。
はっきりYESと縦にも振れないけどね。

定義がどんなに違くても、
人は恋をしている時、同じようなものをシェアしていると思う。
好きという気持ち。
似ているからこそ、昔からある物語にも、最近のポップな歌詞にも、
共感を覚えたりするんだろうね。