ぽつねんと 夜の来りて 鴨の鳴く

あなたと別れて、
日々の過ごし方を忘れた。
休日どころか平日の、
ご飯の食べ方もわからない。

あなたと別れて、
笑うことを忘れた。
人との会話も、受け答えも、
膜一枚分、隔たっている感じ。

生きるって、こういうことだっけ?
ご飯を食べて、寝て、仕事して。
誰もがそうしているのだけれど、
命を永らえることと生きることは、
実はまったくの別物かもしれない。
だとしたら私は、あなたなしでは生きれないと思ったりする。