陽の暮れて 雪を除けてや 走り行く

十分に戦った後で、
息をついて帰途につく。
勝敗の結果よりも、
内省に重きを置いて。

存分に尽くした後で、
目を瞑って身を任せる。
揺れる座席の上で、
今日を思い返すのだろうか。

想像でしか思い描けない、
頂点に達すること。
人はいろいろに感想を口にするけれど、
どんなに分析をしている風に見せても、
どの人もその人生を切り入れている。 

私も、本当は思う所があるのだけれど、
きっとそれを口にするのは、
まだ浅はかな自分を露呈するのと同じ。
それなら心の内にしまっておこう。
ただ、おめでとうとありがとうはいいたい。
その後ろ姿に感動したのだ。
あの人に伝わらなくても、
私の人生の強い芯となるだろう。