時が止められないものだということは、
誰でも知っている。
青い空も深い夜も、
そのままでいるものは、なにもない。
時が流れ行くものだというのは、
大人になってこそ感じる。
雪は降っても必ず解けるし、
花はそのうち必ず芽吹く。
時々留めておきたい瞬間があって、
あるいは早く過ぎてほしい時間もある。
どれもおなじ速度で終わってゆき、
留めておけるときはない。
それならば、今を楽しもうと思う。
花も空も雨もかみなりも、
嬉しさも楽しさも哀しみも、
すべて「今」おこっていること。
人生の瞬間のひとつ。
そう思えば、どれも同様に価値のあるものかもしれない。