春先の 奇跡求めて 振り仰がん

あなたと離れているとき、
いつだって少し奇跡を求めている。
道で偶然会ったりしないかしら。
あなたからメールがこないかしら。
うわさ話の一つでも聞かないかしら。

あなたとそばにいるとき、
いつだって小さな期待をしている。
きっとあの言葉をいってくれる。
ほっぺたに指をはわせて、
とろける眼差しをきっとくれる。

恋は、ほんとに渦中にいるときには、
そんなことばかり考えている。
今はそれからしばらくして落ち着いて、
もう信頼もしているものだから、
あのころのようにあなたの全てにときめいて、
心配したり嬉しくなったりはしないけど。

だから、もう一つ祈りたい。
ときめきが永遠に消えないように、と。
きっと私はいつまでもどこか、
あなたにときめいている。
その心がいちばんあなたを好きだって気持ちに盛り上がる。
だから、毎分毎秒でなくてもいいけど、
一日に一回くらい、
思いっきりあなたを好きだと感じたいと思う。