送別会 涙なくても 悲しかり

本音なんていえない。
明日から毎日会うことがない人たちに。
これまでも誰にもいってこなかったこと、
今さら告げることはできない。

悲しさは見せない。
だって今どきの世界、
メールやネットやその他で、
なんとなく繋がっていられるものだから。

だけど、けじめとかいって、
送別会を開いてもらう。

そんなことしたら、
考えさせられてしまうじゃない。
これまでってなんだった?
これからってどうあるべき?

でも、今はその時期じゃない。 
明日に向けて引いたレールを、
ただ一生懸命駆けるとき。
この先いつか、今は過去と未来のはざまなのだと、
そう考えられる余裕を持てたら、
私はこれまでのことと、これからのことに感謝して、
心にある感謝をやっと示すことができるのだろう。
だからそのときまで、
とにかく必死で走ることにする。