短陽や 指先かすりも せぬ明日 泣きごとも、もめ事も、怒鳴り合いも、 どこにも行かないものばかり、 この胸に吹きだまる。 空に溶けていけばいいのに。 あんなに広いのに。 どうして、こんなちっぽけな胸の奥にばかり、 溜まっていくのだろう。