録音のなかった時代、
流行歌は楽譜で伝わった。
人々は書いた物を見て、
音を想像して、自分のものにした。
今はコンピュータやネットなんかがあって、
いろんなことを知り得た気分になる。
知り得ることが多い分、
幅広い人生を送れる気になる。
だけど、世の中にあるものから、
それをどう活用して、
人生に活かすか、
それはあまり差はないのではないか。
人の能力の幅とか奥行きというのは、
人類が生まれてこの方、
結局はそう変わらないのではないか。
変わったのは道具であり、
それをどのように活かすのか、
その範囲は結局同じではないのだろうか。
人というのは、あの頃も今も、
そう変わらない。
だって、道具をつかわないところ、
例えば友情とか恋とか、
そういうものは、同じまま。