夢の後 しばれる滝に 身を清め

長い間、とろんと蕩ける靄の中にいた。
前も後ろも、右も左も分からない。
いつまでもそこにいられたらよかったのだけれど、
たゆたう中にも、流れというものはある。

はだしで透明な水の中に入り、
夢の名残をぬぐい去る。
冷たい水は、途切れることなく、いつも新しい。
深く、酸素の濃い空気も。