いつぞやの 脳裏過ぎれば 走馬燈

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このところ、以前のことをよく思い返す。
夏が終るこのタイミングで。
気温が上がりはじめた頃、
半袖からノースリーブになって、
素麺ばかりを昼食にして、
冷たいお酒ばかりを飲んでいた。

このところ、あなたのことを思い返す。
はじめて会ったとき、
手をつないだとき、唇を合わせたとき、
走馬燈のように、瞼裏をめぐる。

どうして。
そう自分に問いかけてみる。
思い出を探るのは、なぜなの?

別れが近付いているからとは、
どうかいわないで。
その予感が心内にあるからだとは、
絶対にいわないで。
だって、あなたを好きすぎる。
あなたの恋や愛のサインを思い出に探しているからだなんて、
絶対にいわないで。