送り火の 行く先眺め 立ち尽くす

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道がどんなに遠かろうとも、
それを告げにきてくれたのだろうと思う。
毎年一度、このときに。

空がどんなに高かろうとも、
年に一度は思いを馳せるべきだと思う。
人というものの愚かさに。

ダメだと思うものを、
ダメだと思い続けられる、
そういう世の中であってくれればいい。

忘れてはいけない苦しさも、
誰もがその身に刻み付けておかなければならない痛みも、
あるから。

終戦の日に、
頭を垂れて、そのことを切に胸に抱く。