襟元を そっとつめたり 朝の寒 ひとりで家を出る。 風が吹く。 一時間くらい前まで隣にあった温もりが、 きゅっとばかりに冷えていくようで、 シャツのボタンをもう一つしめる。 あなたの温もりが残っている限り、 私は誰にだって笑顔でいられるから。