昼下がり 誰の隣で 秋惜しむ

IMG_6461

ここへは、一人できた。
私に続く足音はない。
影も一つ。
両隣は、風が吹いている。

いつだって、一人でいる。
自分自身に話しかける声だけが、
もうずいぶんの間響いている。

だけど、私は知っている。
声が聞こえなくても、
顔を見られなくても、
温もりを感じられなくても、
あなたはここにいる。

だってほら、風が撫でた。
その触れ方が、あなたと同じ。