冬際の 陽の落ちるころ ささやけり

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一年でいちばん夕日がきれいなのは、
この時期だと思う。
暮れ行く今年を惜しむかのように、
最も美しい光で空を染める。

さよならの言葉の代わりなのだろうか。
言葉を発することができないものの、
それでも伝えたい想いの表れ。
これほど心にしみるのは、
そういうことではなかろうか。

それならば、夕日を好きになれなどしない。
さよならをしたいものなど、
私にはないのだから。
それなのにどうして、
これほど目が離せないのだろう。