明け方の 光の強さ 寒牡丹

何気ない風景。
後から最も振り返るかもしれない。
あなたと登ったあの坂や、
陽のさしてきたベランダなんかを。

日常という言葉を考えたとき、
何を最も思い出すだろう。
それはやっぱり、
こんな風景。

あなたと過ごした時間。
いろんなところに行ったし、
いろんな思いでもある。
でも、いちばん尊いのは、
日々の何気なさだと、
今になって、
もう手に入らなくなって、
切に思う。