置き手紙 北国の春 祈りたり

あんなこといって、苦しかった。
謝りたかったけれど、
きっと今はそうすべきではない。

人はみんな同じじゃない。
どんなに近くても違う人。
そのことを、忘れてたんだね。
ううん、あなたはずっとそれを知っいてた。

ごめんなさい。
だけど、そういったらきっと帰ってくるでしょう。
あなたは優しい人だから。
でも、もう二度と繰り返してはいけないこともある。

私はきっと、これからも何度も謝罪の言葉を口にする。
それは全部、届かない。
ただ自分を慰めるだけのもの。

だけど、いわずにはいられない。
ごめんねも、ありがとうも。