午後過ぎに 麦笛誘う 風の吹く

IMG_7142

小さな瞬間が嬉しかったり。
ふとした言葉にときめいたり。
知らない世界の糸口を掴んだり。
たった一時間後に何が待ってるか分からなない。
そんな時が、得てして誰にもある。

ふっと気が惑わされたり、
あるいは心の内が楽になったり、
いらぬほどに込めていた肩の、
こわばりが抜けたりする。
薬でもマッサージでも鍼でもなく、
ただいくつかの会話だけで。

そういう変化は、
たいてい後から気付く。
楽しい時間はそれとして過ぎて、
ふと振り返ったときに、
そこに感謝を覚える。
人の最もたる癒しは、
そして、救いは、
そういう時にこそあるのかもしれない。