白黒の 光ぞすべて 寒月夜

厳しい月だと思った。
白と黒のはざまにあるのは、
あなたと、私と、その間のすべて。

側に、いちばん側にいられればいいのに、
そう心に思い浮かべても、
時に離れ、時に近づき、
時に戯れ、時に走り去る。

人生はいつも楽しくはない。
そういう時、色は失われる。
そうでしょう?
あなたはそう、知っているでしょう?