冬空に ひしめく枝の 声もなき

ねえ、優しくてありがとうね。
寒いからって、枝を広げてくれる。
黙って、さりげなく。
すきま風、吹いてくるんだけど、
なんだか嬉しくて、
あなたの背中、広げたその腕、
側に感じていたくて外にいる。
あなたの肌の匂い、
愛しくてたまらない。