凍雲の たなびく端に 佇めり

冷たくて冷たくて。
でも風に向かっている。
あなたの姿、目に焼きついてる。

哀しくて哀しくて。
でもその場を動かずにいる。
あなたの背中、忘れられない。

悔しくて悔しくて。
でも踵を返すことなくいる。
あなたの拳、心に迫ってくる。

何かをはかる基準があるなら、
私は強さに、何より強さに重きを置く。

運動靴の足元の、
細い線が頼りなくても、
あなたはそこを走っていくのでしょう。
もちろん周りを気にしてはいるけれど、
何よりも、前を向いて。

私はあなたを見ている。
あなたの視線に、自分を重ねることができなくても。
その後姿が、どんどん遠くなってしまったとしても。