彼の国の うつつのかたち 春や立て

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誰もが自問自答を繰り返してる。
この選択でよかったのか、
あの道の方が正しかったのではないか。
喉元のあたりにそんな思いを抱えながら、
そろそろと歩いている。

不安と不確かさで足が震えてる。
後ろを振り返ったら後悔しそうで、
まるでギブスをはめられたみたいに、
前だけ向こうとしている。

それでも、もう後戻りはできなくて、
震える足のまま、前に向かうしかない。
震える心のまま、明日を迎えるしかない。

作り笑顔でもいいのなら。
そのくらいはできるだるか。
鏡の前で微笑めば、
心も微笑んでくれるだろうか。

いつか、私の足音が、
リズムよく鳴るように、
震えつつ、でも祈りつつ、
今は時が過ぎるのを待つ。