行水の 水や弾けて 紅きかな

夏は派手でいい。
どれほど明るい色でも、
どれほどの数を組み合わせても、
景色のなかに収まる。

例えば水辺。
例えば花火大会。
いくつの色を見るだろう。
だけど誰も、目をそむけない。
それは夏だから。
誰の心も鮮やかに染まっているから。