七輪を 囲むや夏の 半ば過ぎ

夏の疲れがたまって、文句が多くなってくると、
女友達と肉を囲む会を催す。
ありとあらゆる疲れやだれをはき出して、
少しばかり傷をなめ合い、
励ましやエールやアドバイスなんかを取り込んで、
七輪の熱をそのままもって家に帰る。

女の子には、女の子だけが支えになれる部分がある。
あなたでは分かち合えないし、癒せない部分。
だから、時々一人で出かけるのを許して。
終電間際で帰るときには、全部そぎ落とされて、
心にあるのはあなたへの想いだけ。