さようなら 小春に寄せる 唇よ

小春日和が嫌いです。
一瞬だけ、ただこの日だけ、
暖かいなんてずるい。
その分明日、とても寒くなる。
明日、とてもつらくなる。

そんなこと、考えもしないのでしょうね。
それとも、分かってて言葉にするのかしら。

それなら、あなたの思惑通り。
これから来る冬の間、
私きっと、あなたのことを想い続ける。

小春日和なんて嫌いです。
中途半端な優しさなんて、
結局、余計に傷つくの。