見るうちに 紅葉の色の 深まりて

じっと見ているうちに、
色が変わっていく。
景色が移り変わるより早く、
季節が過ぎるより深く。

枝先に向けて、
時の過ぎて行くのを、
あたかも体現しているよう。
それの意味するところは、
教訓か、訓戒か、
はたまた虚しさや寂しさか。

じっとみていたら、
昨日あなたが放った一言に、
本当は動揺しているのだと気がつく。
言葉の奥にある意味を、
突き止めようとしてやっきになっていた。 

そういうのは不安の裏返しなのか、
それとも好きすぎて確信が持てないのか。