どうしても、もう一度目にしたいものがある。
どうしても、もう一度会いたい人がいる。
その言葉は、人生の後になればなるほど重い。
きちんと成してきた人の、
深い想いが詰まっていると感じる。
そこまで歩んできて、
欲していたのに側にはないもの。
歩む途中で、手放してしまったもの。
あるいは、強く影響を受けながら、
直接の関わりを持つことはなかったもの。
要するに、人は全てを手には入れられないということなのだろうか。
人の生きるということに、
満るということはあるのかないのか。
私は若輩者すぎて、まだ知り得もしないのだ。