梅の香や 影になりても 物想い

命の最初の部分で、
誰と結ばれるのか決められていた。
運命論者ならそういうのかもしれない。

人には人の摂理というのがあり、
誰もがそれを大きく逸脱しては生きれない。
誰もがなにか大きな決まりごとの下で生きている。 

私はあなたと出会った。
その瞬間に何かを感じた、というつもりはないけれど、
日々を過ごすうち、会話や出来事を重ねるうちに、
例えば「運命」に代表されるような言葉を、
否定できないと思いはじめている。

命の終わりの部分では、
きっと確信をしている。
あなたとすごした日々の、
いかに甘く美しく、そして正しかったことを。