さよならの まだ見ぬ色よ 早咲桜

ずっと本当には知らなかった。
さよならが意味すること。
幼稚園のときから使っているけれど、
それはむしろ、明日も会う約束のようなものだった。

ずっと向き合ってはこなかった。
さよならが訪れること。
その後には永遠があって、
その顔を見ることも、声を聞くことも、
嬉しさも悲しさも、
明日以降シェアすることがないということを。 

桜が咲かなければいいのに。
一つ二つと咲いて、
満開になったら、その時が来る。