いらないものなどない。
この世の中に、
不要なものなどない。
全てはあなたの実になり、
心を育てる何かになる。
子供の頃は特にそうだ。
どんな経験も成長の糧になるからと、
いろんなことをさせられた。
大人になってからは自ら飛び込んだ。
自己啓蒙とかいう、
雑誌なんかに載っている言葉をそのまま飲み込んでいた。
さて、私は今、どんな姿をしているだろう。
見た目だけのことではなくて、
この心。
どれがどのように形作ったか、
量るなにかがあればはっきりするのに。
だけど、そんなことはないのだ。
赤黄青のように、分かりやすいことなどない。
人生における何の答えも得られていないが、
分からないことだけは察している。
行ったり来たりしながら、
生きていきていくしかないのだ。
その雑誌のアドバイスを書いた人だって、
あれもこれもを勧めた母だって、
今も何かは迷っているのではないか。