夕顔時 心を締める 曇り空

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夕方になって心が曇るときは危ない。
本格的に、落ち込んでいるときだから。
一つのことが心を占めて、
そればかりに捕らわれるようになる。

本当の真実は他にあるのかもしれないのに、
こだわり、という言葉が一番当てはまる。
あの時自分が発したひと言に、
あなたはどう思ったのか、
そればかりが気になって、
それがまるでおもりのように気持ちを沈めている。

早合点。
誰かに相談したら、そういうかもしれない。
けれども、こんなに重くのしかかっているものが、
勘違いだなんてとても信じられない。
そう思って、弁明のメールなどを出したりする。

ただ、よく考えてみれば、
あるいは、それをよく読んでみれば、
自分の粟立つ気持ちを抑えるための、
その文面にしか過ぎなかったのではないか、と気がつく。
真にあなたを思って作った文章ではなくて、
自分を安堵させるために書いたのではないか。
そのことに浅ましさを感じた。