ひたひたと 深まってゆく 夏の夜半

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どこかでそう望んでいたの。
あなたのその顔を見る度、
身をゆだねて目を閉じる度、
どこかで望んでいたのだと、
体のどこかがそう私に囁く。

何でもないフリをしていたのね。
きっと叶えてくれないと思った。
心の奥を1枚めくった、
その先にある密かな望み。
叶わないなら望まない方がマシだもの。

もうすぐ夜が来る。
1日の中で夜がいちばん好き。
今は隠さなくてもいい。
あなたの足音を待ちわびてる。