真夏日に 衰えもせず 花の白

皆が暑さに息も絶え絶えの午後、
温度などものともせずに生き生きと、
命の喜びをかみしめている。

体の隅々を流れる高揚の、
おさまりきれずに飛び出したその色に、
何度でも何度でも胸が踊る。

だれて疲れたみどりの中で、
ただひとつはっきりとした輪郭を伴って、
その花が咲いている。

それは幸せ。
それが、恋。