冬咲花 いずれの宵を 祝うかな

花も咲かない季節なのに、
祝い事が多いなんて。
花が咲かない分、
人々の浮き立つ笑顔で、
街を華やかにしているのかしら。

今すれ違った女の子。
必死の顔して走ってた。
きっと待ち合わせの、
10メートルくらい前で立ち止まって、
きちんと顔に笑みを浮かべるのだろうな。

一年で何回かだけ訪れる、
記憶に残る夜の始まりだから、
それにふさわしい顔でいたいんだよね。

イルミネーションと合わさって、
肌で感じる浮き立ちが、
このシーズンをさらに彩る。