誰もかも 我ばかりなり 解夏の夜

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夏の最後の夜、
誘われていったパーティ。
知らない人ばかりが集まって、
知り合いを増やそうとしている。

すました顔をして会話をしているけれど、
でもみんな、
夏が終ることを意識していて、
その前に何かを期待している。
そんな表情が誰にもある。

この中で、目をつけられたい。
話しかけてもらいたい。
美しいと思ってもらいたい。
着飾ったり、
念入りな化粧をしたり。

もちろん、出会いの場でもあるのだから、
きっとどれも必要なこと。
そのなかで、一番よく効くのはなにかしら。
壁の花になりかけつつ、周りを見回す。
笑顔、なんてだめかしらね。