にぎわいに 誰の声聞く 秋祭

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だれのせいでもないのに、
胸が苦しくて、
じゅくじゅくと痛む。

だれのことを考えているのでもないのに、
時々足が止まる。
振り返ってため息をついてしまう。

それは昔から知っているような感覚。
この血の中に流れているのかしら。
だって、さかのぼれば、
私のおばあさんの、そのまたおばあさんの、
あるいは、おじいさんの、そのまたおじいさんの、
全ての人の心にあった気持ちだもの。

でも、私のはまだ。
そうであれば、この胸の感じは、
やっぱり過去のもの?
それとも、誰もが経験したように、
私にもそんな未来があるのかしら。

正直、それを心から願いたい。