いらっしゃい 迎える鬼あり 春疾風

怖い顔して、何を言われるか。
どうも身構えちゃう。
玄関先に立ってるものだから、
実は歓迎されてないかもなんて、
戦々恐々。

鋭い目をして、何を思っているのか。
考えないってことはない。
値踏みか、批難か、何なのか。
本音を訪ねることもできず、
萎縮しちゃう。

だからさ、その顔やめてよ。
そういったら、鬼さん困ったように苦笑い。

実は、自分の方こそ怖いんだって。
身構えてるからこそ、顔がこわばる。
それならさ、先に笑った方が勝ちだよ。
きっと相手も笑顔になる。